負わす
おわす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to impose
文例 · 用例
げんに、わいはあの子が出る時、あの子に借金負わすまい思て、随分そら工面したくらいやぜ、そらお前も知っててくれるやろ」「知ってるとも。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
さものうてもこのたびの仕損じに就いて、播磨守一人に罪を負わすは我々も甚だ快うないことじゃで、なんとか穏便の沙汰をと工夫しておったる折りからじゃ。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
若し此の如く我感ずる所を以て之を物に負わすれば、豈に天下に意なきの事物あらんや。
— 二葉亭四迷 『小説総論』 青空文庫
女学校の女先生が或る時小さいことで私に注意したとき、その祖父の名の下にやはり先生をつけて呼んで、そのお孫さんなのですからね、という意味の責任を負わすようなことを云われた。
— 宮本百合子 『繻珍のズボン』 青空文庫
どうにでも、始めた勝負の片はつけなければならない――自分が死ぬか、あの若者に傷を負わすか。
— 宮本百合子 『古き小画』 青空文庫
青年の新鮮な能力に負わすところは大きいくせに、ふだんの社会生活の感情のなかではその人たちの市民的生活の幸福について関心し、能力を温くはぐくむヒューマニティにかけている。
— ――渡米水泳選手におくる―― 『ボン・ボヤージ!』 青空文庫
人類の生活上に重い負担の石を負わす資本家的勢力の専横な圧迫の社会的表現であろうか。
— 地に潜むもの 『地上』 青空文庫
掠傷でも負わすものあらば、運命と諦めて生命を呉れる。
— 国枝史郎 『赤格子九郎右衛門』 青空文庫