蜆
しじみ異読 シジミ
名詞
標準
basket clam (Corbiculidae spp.)
文例 · 用例
加波山で猟れた鹿らしく鹿島の猟で採れた鰒、新治の野で猟れた、鴫、那珂の川でとれたという、蜆貝。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
学校は好きにも好きにも遂ひに世話をやかしたる事なく、朝めし喰べると馳け出して三時の退校に道草のいたづらした事なく、自慢では無けれど先生さまにも褒め物の子を、貧乏なればこそ蜆を担がせて、この寒空に小さな足に草鞋をはかせる親心、察して下されとて伯母も涙なり。
— 樋口一葉 『大つごもり』 青空文庫
學校は好きにも好きにも遂ひに世話をやかしたる事なく、朝めし喰べると馳け出して三時の退校に道草のいたづらした事なく、自慢では無けれど先生さまにも褒め物の子を、貧乏なればこそ蜆を擔がせて、此寒空に小さな足に草鞋をはかせる親心、察して下されとて伯母も涙なり。
— 樋口一葉 『大つごもり』 青空文庫
その嫌ひなのは先生の所謂蜆が嫌ひなのではなくて、蜆に嫌はれたものでなければならない。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
一町越せば、蛤も、蜆も、山と積んぢやあありますが、問屋にも、おろし屋にも。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
蜆汁にウイスキイでは、ちと取合せが妙だが、それも旅らしい。
— 泉鏡花 『小春の狐』 青空文庫
彼は蜆のような黒い瞳をして、いつものようにじっと夫人を見つめていた。
— 萩原朔太郎 『ウォーソン夫人の黒猫』 青空文庫
蜆汁がおいしかった。
— 太宰治 『水仙』 青空文庫
作例 · 標準
網走湖で獲れた新鮮な蜆をたくさんもらったので、今夜は贅沢に料理しよう。
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蜆は鉄分やビタミンが豊富で、古くから肝臓に良い食材として親しまれている。
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干潟の砂を掘ってみると、小指の先ほどの小さな蜆が次々と出てきた。
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