目のやり場
めのやりば
表現名詞
標準
place to look (esp. when averting one's eyes)
文例 · 用例
それより妓王、何だ、まだそんなところにうろうろしおって、お前は早くあっちへゆけ」 清盛は、その場を去る事もならず、目のやり場に困って、隅にかしこまっている妓王に、情、容赦のない言葉を浴びせかけた。
— 第一巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
彼は、唯ひとりぼんやりと、縁側に立つて、見るともなしに、日頃の目のやり場であるあの丘を眺めて居た。
— 或は病める薔薇 『田園の憂欝』 青空文庫
物言ひ、物腰、目のやり場、あつしは二人がちやんと出來て居ると睨みましたよ。
— 系圖の刺青 『錢形平次捕物控』 青空文庫
お俊も目のやり場がなく同じい視線を凝らしていた。
— 室生犀星 『童話』 青空文庫
野田幸吉は、もう一度艶子の出て行ったドアの方へ、臆病な一瞥を投げると、暫らく前の算盤の玉をいじくっていたが、何となく落つかぬ様子で、やがて、ふと立上ると、なるべく人の顔を見ない様に、目のやり場に困るといった恰好で、ソロソロと室を出た。
— 合作の一(発端) 『五階の窓』 青空文庫
ホホ……、お嬢さんから、よろしくとおっしゃいました」 からかわれて、守青年はドギマギと目のやり場に困った様子であった。
— 江戸川乱歩 『妖虫』 青空文庫
彼はよく身に合ったモーニングコートを着て、暫く見ぬ間に、少しやつれた顔をして、どうにも目のやり場がないという様子で、立ちつくしていたが、やっとの思いらしく私に言葉をかけた。
— 江戸川乱歩 『孤島の鬼』 青空文庫
作例 · 標準
満員電車で目の前に派手な格好の人が立つと、目のやり場に困ってしまう。
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彼女があまりに真剣な表情で泣いているので、私は気まずくなって目のやり場を探した。
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豪華なパーティー会場の華やかさに圧倒され、しばらく目のやり場が定まらなかった。
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