応相
おうしょう
名詞
標準
文例 · 用例
そして子どもは予定どおり日本に残して学校を卒業の上代り合って洋行と一応相談を極めた。
— 岡本かの子 『オペラの辻』 青空文庫
T君はその事情を彼に話して、ともかくもその病人に一度逢わせてもらいたいと言うと、老人はすこぶる難儀らしい顔をして、しばらく思い煩っているらしかったが、こっちの言い分にも無理はないので、それでは主人とも一応相談してみようということになって、彼は他の少年と一緒に奥へ引っ返して行った。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫
これは親分に一応相談して、いいお知恵を拝借した方がよかろうと申されましたので、お忙がしいところをお引き留め申しまして、まことに恐れ入りました」「そこで、どうでしょう、親分」と、庄太は引き取って云った。
— 川越次郎兵衛 『半七捕物帳』 青空文庫
しかし一応相手の主意を確かめて見る必要を感じた。
— 夏目漱石 『明暗』 青空文庫
たとい保子の心から出たことだとしても、横田には一応相談があってる筈だった。
— 豊島与志雄 『反抗』 青空文庫
さて、そうするとなれば、お若は、やっぱり師匠の気息の掛かっているものであるから、師匠にも一応相談をしなければならないが、そこを何んとなく、母から師匠に、母だけの考えとしてお若を貰いたい旨を話してもらうようにたのみました。
— 家内を貰った頃のはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
しかし昼間はすべて私が積りをして、これこれの目算を立て、政吉に一応相談をすると、それが好いだろうと同意している。
— 身を引いた時のことなど 『幕末維新懐古談』 青空文庫
一部分だけでも科学的になれば、あとは常識というものが不完全ながらも一応相当甘くやって行けるかも知れない。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫