鴆毒
鴆毒
名詞
標準
文例 · 用例
南禅寺霊三和尚の慶長二年の氏郷像賛に「可惜談笑中窃置|鴆毒」の句が有ったとしても、それは蒲生の家臣の池田和泉守が氏郷の死を疑ったに出た想像に本づいたものであろう。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
』聴け、夜に叫ぶ髑髏、急瀬の小石、熟視むるは死よりも暗き鴆毒の発作に頻吹く水の面、聴け、わなわなとかたかたと千万歎く。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
』聴け、夜に叫ぶ髑髏、急瀬の小石、熟視むるは死よりも暗き鴆毒の発作に頻吹く水の面、なほ、きしきしとかたかたと嘆けど、哀れ、億劫の窮あらぬ闇に堕ち闇に饑ゑゆく人の群。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
思うに、回りの猛烈であるところから判断すると、必ずや鴆毒にちがいないので、鴆毒ならば南蛮渡来の品だから、容易にその出所を知ることは困難ですが、しかし、いよいよとならばそれもまた大いに必要な探査でした。
— 笛の秘密 『右門捕物帖』 青空文庫
まさしく鴆毒じゃ」「えッ。
— 続旗本退屈男 『旗本退屈男 第二話』 青空文庫
馬琴はとかくに忠孝の講釈をするので道学先生視されて、小説を忌む鴆毒に等しい文芸憎悪者にも馬琴だけは除外例になって感服されてるが、いずくんぞ知らん馬琴は忠臣孝子よりは悪漢淫婦を描くにヨリ以上の老熟を示しておる。
— 内田魯庵 『八犬伝談余』 青空文庫
兇刃、鴆毒、拳銃の類が四方八方から取り巻いている。
— 国枝史郎 『沙漠の古都』 青空文庫
哀れ、戀の鴆毒を渣も殘さず飮み干せる瀧口は、只々坐して致命の時を待つの外なからん。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
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鴆毒(ちんどく)は、鴆と呼ばれる空想上の鳥の羽の毒。猛毒であったとされ、後世にはそのような猛毒、あるいは毒物の総称として用いられ、害毒の比喩表現としても用いられた。あるいは酖毒とも書く。
出典: 鴆毒 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0