裏路地
うらろじ
名詞
標準
back street
文例 · 用例
「交番がありますから、裏路地を。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
彼女の足の爪先は、池の端、錦袋円の裏路地に、 ――おん仕立物―― と、小さい札を出した小家を差していそぐ。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
落し話の席は、家に近い所では、千日前に二軒あり、法善寺の裏路地とでも言ふべき処に、五六軒隔てゝ、並んでゐた。
— 折口信夫 『寄席の夕立』 青空文庫
いつぞや(二十三、四の頃であった)柳橋の裏路地の二階に真夏の日盛りを過した事があった。
— 永井荷風 『夏の町』 青空文庫
裏路地の佗住居も自ら安ずる処あらばまた全く画興詩情なしといふべからず、金殿玉楼も心なくんば春花秋月なほ瓦礫に均しかるべし。
— 永井荷風 『矢はずぐさ』 青空文庫
女中に無理を言掛けて逃げられながら、先生は思切れず、木場をたのみ逃去つた先をさがしてくれと言はれて、木場はその親友白井をさそひ、龍泉寺町の裏路地をさまよひ歩き、夜になつて雨に逢ひ、しやう事なしに吉原の河岸店に上つて一夜を明したことがある。
— 永井荷風 『来訪者』 青空文庫
」と踊子達は呼んでゐるが、丼飯をつくる仕出屋で鮫屋などといふ家は、六区の興行町にも、公園外の入谷町や千束町の裏路地にもないさうだ。
— 永井荷風 『勲章』 青空文庫
お銀が八五郎を案内したのは、平次の家の裏路地で、御台所町の隅へ置き忘れられたようなささやかな長屋でした。
— 怪盗系図 『銭形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
例句