阿世
あせい
名詞
標準
timeserving
文例 · 用例
曲学阿世の徒はこの肯定にも「やむを得ない」場合の外はなどと言ふであらう。
— 芥川龍之介 『或旧友へ送る手記』 青空文庫
少しく自分の説と異なればただちに曲学阿世だとか、俗論だとか売国的説だとか異端だとか議論はそっちのけにして、論者の動機やら人格までをかれこれ言うようなことは、度量の狭きを示すと同時に、進歩する余地なきことを自白するのである。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
これ等阿世の和学者風にも染まず、また佐幕思想の横行する藩内にあつて、左内の先例にもひるまず、曙覧は己れの信念を力限り表白した。
— 折口信夫 『橘曙覧』 青空文庫
殊に義利の別を明にし、綱常名節を重ずる程朱學派にあつては、口を極めて之を詈り、殆んど人間に齒せず、朱子の綱目には『莽大夫楊雄死』とかゝれ、後世曲學阿世の俗儒が出ると、楊雄は必ず引合に出さるゝ事に極まつて居る。
— 狩野直喜 『楊雄と法言』 青空文庫
即ち孔子以後儒家の人々が主として戰國の諸國に用ゐられ、各其國の用を爲してゐる間に自然に曲學阿世の風を生じたものと看るのである。
— 内藤湖南 『尚書稽疑』 青空文庫
公羊學の成立は漢代に於ける曲學阿世の最明白なる證據と謂ふべきもので、單に公孫弘が武帝個人の意を迎へたのが曲學阿世であるのみならず、董仲舒が漢代に適合すべく春秋の學を解釋して、それに由つて百家を斥け學問の一統を圖つたのも半ば曲學の方針から出たことは疑ない。
— 内藤湖南 『尚書稽疑』 青空文庫
漢代に於て此の如く曲學阿世の風が行はれ、董仲舒の如き人物でさへも此の如き方針を取るに至つたのを見ては、其以前の儒家が一人も曲學を爲さなかつたとは信ぜられない。
— 内藤湖南 『尚書稽疑』 青空文庫
曲学阿世の譏があってはならぬ。
— 喜田貞吉 『道鏡皇胤論について』 青空文庫
作例 · 標準
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