出しっぱなし
だしっぱなし
名詞
標準
leaving something as it is (after taking it out or turning it on)
文例 · 用例
製えたばかしの白木の卓子と二、三脚の同じ白木の長椅子とがその蔭に出しっぱなしであった。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
セメントのペチカは右の室へ通ずる渋がちの廉更紗のカーテンの傍に造りつけになって、そのまた隣りに、これも粗末なテエブルが一つ出しっぱなしになっていた。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
廊下に雑巾バケツや脚立が出しっぱなしになっているという粗末なビルディングだ。
— 宮本百合子 『舗道』 青空文庫
見渡すところ、その家を除いては何処の窓にも、植木鉢を出しっぱなしにしておく家はなかった。
— 松本泰 『緑衣の女』 青空文庫
父のしゃれ、自動車の前へのって、 ○アイスクリームをおそくたべるとレートクリームだよ ○夜仕事をしていると、やって来る、「出しっぱなしじゃないか?
— 一九三三年(昭和八年) 『日記』 青空文庫
朝飯を終って、お茶を飲みながら、何気なしに、妻の机の上を見ると、いつもきちんと片づけてあるのに、今日に限って、家計簿も出しっぱなしになっている、日記帳の上には万年筆もころがっている。
— 大倉※子 『魔性の女』 青空文庫
玄関の土間にトランクや木箱を山のように積みあげ、新聞と郵便物のほか、誰もすりぬけられないような厳重なバリケートをこしらえて、不時の闖入者にそなえ、茶の間といっている六畳に、一日中、チャブ台を出しっぱなしにしてある。
— 久生十蘭 『我が家の楽園』 青空文庫
通行人(男)だけんど、空襲警報はもうさっきから出しっぱなしになっていて、そんでまたサイレンだから、警報解除じゃねえかなあ?
— 三好十郎 『樹氷』 青空文庫