とっとと
とっとと
副詞頻度ランク #17399 · 青空 187 例
標準
at once
文例 · 用例
笠井さんは、流石に少し侘びしく、雨さえぱらぱら降って来て、とっとと町を急ぐのだが、この下諏訪という町は、またなんという陰惨低劣のまちであろう。
— 太宰治 『八十八夜』 青空文庫
諒安はとっととかけ下りました。
— 宮澤賢治 『マグノリアの木』 青空文庫
彼はとっとと新井田氏の家の方を指して歩いた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
かやは、とっとと走って行って裏門の扉につかまって停った。
— 岡本かの子 『かやの生立』 青空文庫
小柄でいながら確りした肉付の背中を持っていて、稍々左肩を聳やかし、細そりした頸から顔をうつ向き加減に前へ少し乗り出させながら、とっとと歩いて行く。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
友達と簡単な挨拶を交して、とっとと家路へ急ぐ、むす子の後姿が向うに見えた。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
むす子はかの女と連れ立って歩くときに、ときどき焦れて「遅いなあ、僕先へ行きますよ」と、とっとと歩いて行く。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
むす子は稍々内足で学生靴を逞しくペーヴメントに擦り叩きながら、とっとと足ののろい母親を置いて行く。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫