潤目
うるめ異読 ウルメ
名詞
標準
round herring (Etrumeus teres)
文例 · 用例
警察の賄などこそ零細な利潤目あての営業であるから、一食八銭のうちから利潤と食い倒される分の埋め合わせとを差し引き、留置人には五銭にも足りないような劣悪な弁当を食わせることになっているのである。
— 宮本百合子 『一九三二年の春』 青空文庫
うるめる物音、物影。
— 岡本かの子 『朧』 青空文庫
灰打たたくうるめ一枚 凡兆が、それに続ける。
— 太宰治 『天狗』 青空文庫
うるめの灰を打たたきながら「此筋は銀も見知らず不自由さよ」と、ちょっと自嘲を含めた愚痴をもらしてみたところではなかろうか。
— 太宰治 『天狗』 青空文庫
広き土間|桟敷風|寂びて人の気勢もなく、橋がかり艶かに、板敷白き光を帯びて、天井の煤影黒く映りたるを、小六はじッと見て立ったりしが、はじめてうるめる声して、(親ちゃん、) とばかりはたと扇子落して見返りし、凄艶なる目の中に、一滴の涙宿したり。
— 泉鏡花 『照葉狂言』 青空文庫
縞目のところ/″\にさかりを過ぎた菜の花畑とげんげ畑が色がうるめて咲き敷いております。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
痩せているから、うるめ。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
親爺も寢酒を一杯やるとみえて、孝次郎と同じやうにコップ酒を疊の上に置いて、息子にうるめ鰮の小さいのを七輪で燒かせた。
— 林芙美子 『雨』 青空文庫
作例 · 標準
例句