糠喜び
ぬかよろこび
名詞
標準
文例 · 用例
と思ったのも数度のあとは糠喜びにおわるのだった。
— 小栗虫太郎 『方子と末起』 青空文庫
だが、それは糠喜びであつた。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
ところがその安心は要するに私の一時の糠喜びに過ぎなかった。
— 夢野久作 『少女地獄』 青空文庫
君達では迚も御当人の嬢様がお気に入らんからね、先ア糠喜びも大抵にして断念めなさい。
— 内田魯庵 『犬物語』 青空文庫
それを文吾は子供らしくもない好奇心から、神の罰で腰が拔けたら、明朝の出立も糠喜びになるのを忘れて、ついフラ/\と、神籬の中へ忍び込んだのである。
— 上司小劍 『石川五右衞門の生立』 青空文庫
しかしそれは糠喜びで、五羽の鷹は五羽ながら、投げられたように弾き飛ばされ、空をキリキリ舞いながら枯れ草の上へ落ちて来た。
— 国枝史郎 『大鵬のゆくえ』 青空文庫
「やれやれどうやら着いたらしいな」こう専斎の思ったのは糠喜びという奴でまた駕籠は動き出した。
— 国枝史郎 『大鵬のゆくえ』 青空文庫
事実、それは米友の糠喜びではありませんでした。
— 新月の巻 『大菩薩峠』 青空文庫