竜の落とし子
タツノオトシゴ異読 たつのおとしご
名詞
標準
seahorse
文例 · 用例
などと、おそらくタツノオトシゴが口を利いたならば、そんな声でゝもあるかのやうな、ぶつきら棒な、横柄な調子で鳴り込むのであつたが、その声の強さうなのに似合はず、見るからにわたしの姿は相撲が弱さうであるためか、反感などを抱くけしきもなく、専ら珍客としてもてなすのであつた。
— 牧野信一 『城ヶ島の春』 青空文庫
海馬、和名はタツノオトシゴまた竜の駒、蛟の子など呼び、その頭馬に酷だ似、左右の眼カメレオン同前別々に動く。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
「これ、着ろよ」 高志は、タツノオトシゴのマークがついた、紺のトレイナーを脱いでわたす。
— 第1章 ローラーコースター、1966年 『45回転の夏』 青空文庫
などと、おそらくタツノオトシゴが口を利いたならば、そんな聲でゝもあるかのやうな、ぶつきら棒な、横柄な調子で鳴り込むのであつたが、その聲の強さうなのに似合はず、見るからにわたしの姿は相撲が弱さうであるためか、反感などを抱くけしきもなく、專ら珍客としてもてなすのであつた。
— 牧野信一 『城ヶ島の春』 青空文庫
たまたま看守の一名が、ザコネせる彼らの足の裏にタツノオトシゴの如きホリモノあるを発見せり。
— 坂口安吾 『復員殺人事件』 青空文庫
しかるに、他のことについては口をつぐんで多くを語らざる彼らも、タツノオトシゴの如きホリモノの話に及ぶや、得々として、意外なる事実を語れり。
— 坂口安吾 『復員殺人事件』 青空文庫
足の裏のタツノオトシゴの如きホリモノは龍教といえる宗教の信徒のシルシなり。
— 坂口安吾 『復員殺人事件』 青空文庫
年齢性別一切判明せざるも、すべての信徒が足の裏にタツノオトシゴの如きホリモノあるによって、大孫にもかかるホリモノのあるべきこと推定せらるるのみなり。
— 坂口安吾 『復員殺人事件』 青空文庫
作例 · 標準
水族館の円柱水槽で、タツノオトシゴが尻尾を海藻に巻き付けてゆらゆら揺れている。
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雄が育児嚢で卵を育てるタツノオトシゴは、献身的な父親の象徴とされることもある。
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漢方薬の店に行くと、乾燥させたタツノオトシゴが滋養強壮の薬として売られていた。
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