組下
くみした
名詞
標準
文例 · 用例
父親は往航の船の中で既に連れて行った組下の連中と喧嘩をしてしまって、アメリカへ着くと、もう離れ/\になった。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
薩州浪士取締り早瀬助三郎組下の五名に厶ります」「早瀬が組下とあらば腕利きの者共よな。
— 佐々木味津三 『老中の眼鏡』 青空文庫
」「なんじゃ」「やはり蔵人様のお組下でござりまするか」「さよう。
— 毒を抱く女 『右門捕物帖』 青空文庫
又十太夫の組下に附けると云つて、江戸へ屆けずに足輕三百人を募つた。
— 森鴎外 『栗山大膳』 青空文庫
御庭番は吹上奉行の組下で若年寄の支配をうけていましたが、隠密の役に限ってかならず将軍自身から直接に云い付けられるのが例となっているので、御庭番はさして重い役ではありませんが、隠密の役は非常に重いことになっていました。
— 旅絵師 『半七捕物帳』 青空文庫
組下のもので何か云い立てることがあるものは、その面会日にたずねて行くことになっているのですが、ほかに云い立てることはありません、なにかの芸を云い立てゝ役附にして貰うように頼みに行くのです。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
定めてうるさいことだろうと思われますが、自分の組内から役附のものが沢山出るのはその組頭の名誉になるので、組頭は自分の組下の者にむかって何か申立てろと催促するくらいで、面会日にたずねて行けば、よろこんで逢ってくれたそうです。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
当人に腹を切らせてしまえばそれ迄のことですが、組頭としては成るべく組下の者を殺したくないのが人情です。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫