這麼
這麼
名詞
標準
文例 · 用例
「何だ、又これを持つて帰るほどなら、誰が命がけに成つて、這麼ものを拵へやう。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
従ってこれに関して読者諸君を益するような斬新な勉強法もなければ、面白い材料も持たぬが、自身の教訓の為め、つまり這麼不勉強者は、斯ういう結果になるという戒を、思い出したまま述べて見よう。
— 夏目漱石 『私の経過した学生時代』 青空文庫
這麼事を考へながら茸を味つてゐると、今日|此頃ついぞ物を味ひしめるといふ程の余裕が無くなつてゐたのに気が付いた。
— 薄田泣菫 『茸の香』 青空文庫
然うすると私達も、いつかは茸のやうな這麼仄かな風味に舌鼓を打つ興味に感じなくなつて了ふかも知れぬ。
— 薄田泣菫 『茸の香』 青空文庫
壁に掛けて置いたキユビストの絵を見附けて「あなたは這麼物を好くか」と云ふから、「好きでは無いが、僕は何でも新しく発生した物には多少の同情を持つて居る。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
這麼物を食つて一|人前五フラン以上払はされたのを見ると菜食料理は倹約になる訳で無い。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
あの一本の木を旧の位置の儘保存する為に這麼形の家を建てたのだとヌエが云つた。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
恁くまでも昨日の奇しき懊惱が自分から離れぬとして見れば、何か譯があるのである、さなくて此の忌はしい考が這麼に執念く自分に着纒ふてゐる譯は無いと。
— アントン・チエホフ Anton Chekhov 『六號室』 青空文庫