幻辞.com

精察

せいさつ
名詞
1
標準
文例 · 用例
明敏精察でそして沈着冷静という態度で、常に人に接するから逢う人は必ず畏敬の念を起すと同時に容易に近づく事の出来ぬという趣があった。
伊藤左千夫 正岡子規君 青空文庫
もっとも人物評や作物評には、精察で峻励という常筆法でやられたゆえ、往々|酷に過ぎるなきやと思われた事もないではなかったが、無情は有情の極ということもあるから、こういうことは酷と思う方が無理であろう。
伊藤左千夫 正岡子規君 青空文庫
長塚が渾身情的無邪気に児供らしきに対しては、さすがの先生も理性をなげうち精察を捨てざるを得なかったらしい。
伊藤左千夫 正岡子規君 青空文庫
しかし単なる理論のテストでなく、現象を精察する意味での実地的方面の研究はかえって少ないようであるが、わが国で地球物理の問題に関係して藤原博士や徳田博士の行なわれたいろいろの実験はこの意味においてきわめて興味の深い有益なものである。
寺田寅彦 自然界の縞模様 青空文庫
曽子は温良貞順の性質で、日頃からその実際の一々に就いて精察もすれば篤習もし、そして反省もすれば努力もして、之を究め尽そうとしている。
幸田露伴 一貫章義(現代訳) 青空文庫
朱子はこの意味で、「曽子はその用(作用)のところに於いては、すでに物事に従って精察し之を実行している。
幸田露伴 一貫章義(現代訳) 青空文庫