太平楽
たいへいらく
形容動詞名詞
標準
happy-go-lucky
文例 · 用例
「そんな太平楽を言ふといで、今にMさんは偉いもの、あんたは豆腐売になる。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
飢えに泣いているはずの細民がどうかすると初鰹魚を食って太平楽を並べていたり、縁日で盆栽をひやかしている。
— 寺田寅彦 『春六題』 青空文庫
」 彼は太平楽を並べていばっていた。
— 黒島傳治 『浮動する地価』 青空文庫
また、少し感の悪いうっかり者が、とんでもない失策を演じながら当人はそれと気がつかずに太平楽な顔をしているのも、やはり涼しい顔の一種に数えられるようである。
— 寺田寅彦 『涼味数題』 青空文庫
あっちの花見酒で酔い潰れ、こっちのお祝い酒で奢り潰されてなあ」「太平楽なにも程がある。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
へい、それで私も安心でござります、ついお心持を丈夫にしようとッて前のように太平楽は並べましたものの、私も涙が出ます、実は耐えておりました。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
たった一時でも善人になってぼうとした処だったから掴まったんで、盗人心を持った時なら、浅草橋の欄干を蹈んで、富貴竈の屋根へ飛んでも、旦那方の手に合うんじゃないと、太平楽を並べた。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
かすり疵も負わないから、太腹らしく太平楽をいうのではないんだが、怒りも怨みもしやしません。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
作例 · 標準
会社が倒産の危機だというのに、彼は相変わらず太平楽なことを言って周囲を呆れさせている。
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納期が迫って現場がピリピリしている中で、一人だけ太平楽に構えていられる神経が信じられない。
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昔の苦労などすっかり忘れた様子で、悠々自適の隠居生活で太平楽を決め込んでいる。
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ウィキペディア
太平楽(たいへいらく)は、雅楽の唐楽の曲名の一つ。武将破陣楽、武昌太平楽、項荘鴻門曲、巾舞などの別名がある。左方の武舞の代表的演目である。
出典: 太平楽 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0