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批評眼

ひひょうがん
名詞
1
標準
critical eye
文例 · 用例
歌を専門的に研究している人達の分析的な細かい批評眼で見た時にはかなりに著しい変化と思われるような場合でもそういう細かい処を見ないでただ「顔」だけ見ている門外漢には、やはり同じ顔しか見えないものではないかと思われる。
寺田寅彦 宇都野さんの歌 青空文庫
むずかしく言えば一種霊活な批評眼を備えていた人、ありていに言えば天稟の直覚力が鋭利である上に、郷党が不思議がればいよいよ自分もよけいに人の気質、人の運命などに注意して見るようになり、それがおもしろくなり、自慢になり、ついに熟練になったのである。
国木田独歩 河霧 青空文庫
其上池辺君は自分で文学を知らないと云いながら、其実|摯実な批評眼をもって「土」を根気よく読み通したのである。
――長塚節著『土』序―― 『土』に就て 青空文庫
吾人が日本文学史を研究するに当りて、第一に観察せざる可からざる事は、如何なる主義、如何なる批評眼、如何なる理論が、主要の位地を占有しつゝありしかにあり。
北村透谷 明治文学管見 青空文庫
凡ての批評眼を抉り去りて後に聖経を解かむとするは、むかし羅馬教の積弊たりしものを受けて今日の浅薄なる聖経の読者が為すところなり、心を以て基礎とし、心を以て明鏡とし、心を以て判断者となし、以て聖経に教ゆるところを行はんとするは、最近の思想を奉じ自由の意志に従ひて信仰を形くるものなりけり。
北村透谷 各人心宮内の秘宮 青空文庫
教会内にて、つまらぬ批評眼をもつて他の小悪小非を穿つものには、教会内の小善小仁すらも旌し易からず、而して今日の教会の多数は斯くの如くなるを悲しむなり。
北村透谷 各人心宮内の秘宮 青空文庫
描線のギザギザを浮き上がらせた白黒の作品は、この人の鋭い批評眼と胸の奥に秘めている毒を、柔らかな色彩のそれは、美しいものへの哀しみのまじったあこがれを感じさせます。
富田倫生 本の未来 青空文庫
一は成功の余沢を広く他に及ぼし、一は未だ広く余沢を及ぼさぬと云うに過ぎぬ、俳句はその流れを酌む人が多いから偉大で歌はその流れを酌む人が少いから注意に価せぬとはあまりに浅薄なる批評眼と云わねばならぬ。
伊藤左千夫 正岡子規君 青空文庫
作例 · 標準
彼は優れた批評眼を持っており、細部まで見抜くことができる。
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その美術評論家は、批評眼の鋭さで知られている。
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自分の作品を客観的な批評眼で評価するのは難しい。
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