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踏み付ける

ふみつける
動詞
1
標準
文例 · 用例
彼等が「江戸ッ子」という集団を作って江戸の町々に根を卸して、最早どんな偉い人様が来ても彼等の前に頭が上らぬとなると、彼等は永久に彼等を踏み付けると同時に、自然仲間同士でもプライドの競争を始めることとなった。
夢野久作 街頭から見た新東京の裏面 青空文庫
三人ばかりの屠手がその上に乗ってドシドシ踏み付けるかと見るうちに、忽ち豚の気息は絶えた。
島崎藤村 千曲川のスケッチ 青空文庫
ヒョッとその角石の上に乗るとその荷の重みと共に足を踏み付けるものですから、要らない所に足を辷らしてまた怪我をすることもある。
河口慧海 チベット旅行記 青空文庫
この大きな立山の猫の額ほどの地に室堂があって、年に幾千の登山者が草鞋の痕を踏み付けるにしても、夫が何の障りになったとも想われない。
木暮理太郎 黒部川奥の山旅 青空文庫
亭主は田舎の村役場の助役をして居るので、主婦と其甥に当る十六の少年と、三人の女児とが、此室に重なり合ふ様になつて寝て居るのだが、渠は慣れて居るから、其等の顔を踏付ける事もなく、壁側を伝つて奥の襖を開けた。
石川啄木 病院の窓 青空文庫
そんな物を探しているうち偶然に、机の前に投出してある女の足袋を踏付けると、踵の処が馬鹿に固いのに気が付いた。
夢野久作 山羊髯編輯長 青空文庫
多勢の壮丁が力に任せ、所嫌はず踏付けるので、血潮は割かれた咽喉を通して紅く板敷の上へ流れた。
島崎藤村 破戒 青空文庫
しかも、今年の春の日附まで……そして、お嬢さんの富子さんは、今年十七です」 大月氏は黙って頷くと、そのまま草を踏付けるようにしながら、小さな燈をたよりに山肌を下りて行った。
大阪圭吉 白妖 青空文庫
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