醸生
じょうせい
名詞
標準
文例 · 用例
そしてそれを譲りうける人は、早く家庭に閉籠るべき気分を、醸生されてゐた。
— 徳田秋声 『町の踊り場』 青空文庫
今の思想界は実に斯の如し、徒らに人間の手を以て造化の力を奪はんとする勿れ、進むべき潮水は遠慮なく進むべし、退くべき潮水は顧眄なく退くべし、直ちに馳せ、直ちに奔り、早晩大に相撞着することあるを期すべし、知らずや斯かる撞着の真中より、新たに生気|悖々たる創造的勢力の醸生し来るべき理あるを。
— 北村透谷 『国民と思想』 青空文庫
八百長――といふ言葉に語弊があるとすれば、長期抗戦の間に醸生する『平和気分』と解釈してもよろしい。
— 栗島山之助 『呑込み八百長』 青空文庫