御存知
ごぞんじ
名詞
標準
文例 · 用例
その『生得の詩人達』中の、コルビエールの篇は、四五年前、雑誌『社会及国家』に、私が訳載したのだが、文壇とは余り縁のない雑誌ゆゑ、大方は御存知ないことと思ふ。
— 中原中也 『トリスタン・コルビエールを紹介す』 青空文庫
――あたしがどんなに退屈御存知ないの?
— 中原中也 『夢』 青空文庫
これも、お前の御存知の通りだ。
— ――生きる為に―― 『山谿に生くる人々』 青空文庫
お金のことは石井に太宰 治 泣いたり笑ったり、みんな御存知のこと、末までおふたりとも御身大切に、あとのこと御ねがいいたします。
— 遺書 『雨の玉川心中』 青空文庫
この娘を僕が知つたのは昨年の夏、君も御存知の如く病後、赤十|字社の醫者に勸められて二ヶ|月間此湯原に滯在して居た時である。
— 国木田独歩 『湯ヶ原より』 青空文庫
ね、竹内君は御存知ですが僕はこう見えても同志社の旧い卒業生なんで、矢張その頃は熱心なアーメンの仲間で、言い換ゆれば大々的馬鈴薯党だったんです!
— 国木田独歩 『牛肉と馬鈴薯』 青空文庫
上村は驚ろいた顔色をして「貴様はどうしてそれを御存知です、これは面白い!
— 国木田独歩 『牛肉と馬鈴薯』 青空文庫
「イヤお恥しいことだが僕は御存知の女気のない通り詩人気は全くなかった、『権利義務』で一貫して了った、どうだろう僕は余程俗骨が発達してるとみえる!
— 国木田独歩 『牛肉と馬鈴薯』 青空文庫