立ち所
たちどころ
名詞
標準
文例 · 用例
吸うのもいいだろうが、吸血鬼でも人間じゃ、立ち所に恐ろしい生理が起ってしまうぜ」と検事が尤もらしく呟くのを、法水は嘲けり返すように見て、「所が、此の事件には、ポルナで働いたチームケ教授は要らないのだよ。
— 小栗虫太郎 『夢殿殺人事件』 青空文庫
立ち所に帰する者七百人に及んだが、領内の不穏を察して居た有馬藩では、之が逮捕に、松田兵右衛門以下二十五人をして、船に乗じて赴かしめた。
— 菊池寛 『島原の乱』 青空文庫
わしの申すこと違うにおいては神罰立ち所に至るぞ。
— 菊池寛 『屋上の狂人』 青空文庫
巫女 (侮辱を非常に憤慨して)神のお告げをもったいなく取り扱うものには神罰立ち所じゃ。
— 菊池寛 『屋上の狂人』 青空文庫
」 大路の人々は立ち所に酒甕で二人を打つた。
— 横光利一 『碑文』 青空文庫
』と私は立ち所に有りのままを答えた。
— 加能作次郎 『早稲田神楽坂』 青空文庫
寧ろ又私を立ち所に裏切るには違いない。
— 金史良 『光の中に』 青空文庫
時々ホテル、お寺という想念が雲母の如くぎらぎらと光を帯びて正面に塞がるけれど、立ち所に又激しい砂風におおいまくられてしまう。
— 金史良 『天馬』 青空文庫