紅摺り
べにずり
名詞
標準
文例 · 用例
「親分、くたびれましたかえ」と、多吉は宿から借りた紅摺りの団扇で、膝のあたりの蚊を追いながら云った。
— 山祝いの夜 『半七捕物帳』 青空文庫
疱瘡の色彩療法は医学上の根拠があるそうであるが、いつ頃からの風俗か知らぬが蒲団から何から何までが赤いずくめで、枕許には赤い木兎、赤い達磨を初め赤い翫具を列べ、疱瘡ッ子の読物として紅摺の絵本までが出板された。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
軽焼の袋もこれに因んで木兎や達磨の紅摺であったが、喜兵衛は更に袋の新らしい工風をした。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫