弾者
たましゃ
名詞
標準
文例 · 用例
そのかげに、紅き襯衣ぬぎ悲しめる道化芝居の触木うち、自棄に弾くギタルラ弾者と、癪持と、淫の舞の眩暈、さては火酒かぶりつつ強ひて転がる酔漢と、笑ひひしめく盲らは西瓜をぞ切る。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
何ごとぞ、宵のほどより、紅毛の羅面絃弾者は白眼むき絶えず笑へり。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
弾者の荒怠暴恣の心状をこれほど明らかに映し出したものはない。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
若い世代に対する糺弾者であり、われわれ自身の老いることを欲しない良心の蹂躙者である権力に向って、わたしは心から次の質問をします。
— 宮本百合子 『若き僚友に』 青空文庫
それですから爆発も、その爆発から起った狼狽も、ほんの瞬時の光景で、席は以前と同じことの静粛なものに返り、琵琶の弾者は一層の勇気を以て、首尾よく木崎原の初段を語り済ましました。
— 禹門三級の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
のみならず、もし被糾弾者が自衛のために、相連合してこれに備えるようにもなったならば、例えば奈良県の下永事件の如く、群馬県の世良田事件の如く、あるいはさらにそれ以上のとんでもない大騒ぎを演出しないともかぎりません。
— 喜田貞吉 『融和促進』 青空文庫
「私、琴彈者のデヴィッドは面白くない人間だつたに違ひないと思ひますわ。
— ブロンテイ 『ジエィン・エア』 青空文庫