済力
すみりょく
名詞
標準
文例 · 用例
けれども黄村先生は書生たちの経済力を考慮し直接に支那へ注文して下さることと相成った。
— 太宰治 『ロマネスク』 青空文庫
日本軍が撤退すると、サヴエート同盟の経済力は、シベリアにおいても復旧した。
— 黒島伝治 『国境』 青空文庫
資産が整理されて一たん他人の手に落ちた山林でも田畑でも、地方的事情から、経済力もあり社会的にいろ/\便利の手蔓を持つ新百瀬の家へ転落せねばならなかった。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
この時に当って、この窮乏に堪え、かつこれを打開するものは、ただ人々の仏教信仰によっての安心立命と、慈悲の円融なる救済力とに待つのが適切と思います。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
『突然ですけれど、妾、あなたと結婚をしたいの、それで今日御相談にあがつたのだわ』 部屋の中の状態では、彼女の恋人より、この小説家がはるかに経済力があることを感じたからであり、殊に立派な籐椅子が魅惑的であつた。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
これでは、土地所有を基礎とする武士階級の経済力が、商業すなはち町人に支配され、その政治的位置までが、動揺を来すことは当然である。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
現在でも、経済力の伴はない軍備などは考へられないが、昔でも同じ事である。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
それより軍備の充実、経済力の拡張だ。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫