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皮包み

かわづつみ
名詞
1
標準
文例 · 用例
竹の皮包みから、この陽気じゃ魚の宵越しは出来ん、と云って、焼蒲鉾なんか出して。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫
一目彼の女を見され、即座に法衣を着た巌と成つて、一寸も動けまい、と暗の夜道を馴れた道ぢや、すた/\と小家へ帰つてのけた…… 翌朝疾く握飯を拵へ、竹の皮包みに為て、坊様を見舞に行きつけ…靄の中に影もねえだよ。
泉鏡太郎 神鑿 青空文庫
――ですから、のちに、私がその「魔道伝書」のすき見をした時も炬燵櫓……(下へ行火を入れます)兼帯の机の上に、揚ものの竹の皮包みが転がっていました―― そういった趣で、啖う事は、豆大福から、すしだ、蕎麦だ。
泉鏡花 雪柳 青空文庫
わたくしはびっくりいたして、手に持っていた竹の皮包みや何かを、そこへおっぽり出して、そばへ行って『どうしたどうした』と申しました。
森鴎外 高瀬舟 青空文庫
」 かれは首にかけた雑嚢の口をあけて、新聞紙につつんだ竹の皮包みを取出した。
岡本綺堂 木曽の旅人 青空文庫
」 もう一つの竹の皮包みには、食い残りの握り飯と刻みするめのようなものがはいっていた。
岡本綺堂 木曽の旅人 青空文庫
重兵衛はその眼先へ竹の皮包みを開いて突きつけると、紅い生姜は青黒い海苔をいろどって、子供の眼にはさも旨そうにみえた。
岡本綺堂 木曽の旅人 青空文庫
重兵衛はそばの切株の上に皮包みをひろげて、錆びた鉄の棒のような海苔巻のすしを、またたく間に五、六本も頬張ってしまった。
岡本綺堂 木曽の旅人 青空文庫