洋夷
ようい
名詞
標準
文例 · 用例
さて議定参与の中で、誰が洋夷に心を傾けてゐるかと探つて見た。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
世間では其論策の内容を錯り伝へて、廃帝を議したなどゝ云つたり、又洋夷と密約して、基督教を公許しようとしてゐるなどゝ云つたりした。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
」 白雲はこう言ってみたけれど、金椎の耳には、それが用をなさないと気がついて、例の料理法の憲法の下へ、有合せの筆を取って、「洋夷侵入、白雲万里」と書きました。
— みちりやの巻 『大菩薩峠』 青空文庫
洋夷侵入はわかっているが、白雲万里が何の意味だかわからない。
— みちりやの巻 『大菩薩峠』 青空文庫
チャンドラという洋夷が一年近くラッサに潜伏し、目的を達して印度へ帰ったという牒報が入ると、ラッサの法皇庁はものすごい痙攣をおこした。
— 久生十蘭 『新西遊記』 青空文庫
とかくするうち、朝鮮にとって三度目の、実に怪しからぬ洋夷事件が起った。
— 服部之総 『撥陵遠征隊』 青空文庫
そこから小艇に乗換えて插橋川を遡行し、九万浦付近で上陸した洋夷の一隊は、自ら俄羅斯国(ロシア)軍隊と揚言しつつ、忠清道|徳川郡|伽洞にある大院君の父王、南延君球の陵に向った。
— 服部之総 『撥陵遠征隊』 青空文庫
洋夷は王陵の発掘をはじめたが、どうしたわけか中途でやめて、行担島へ引揚げたのが四月二十日(旧暦)。
— 服部之総 『撥陵遠征隊』 青空文庫