窶れる
やつれる
動詞-一段動詞-自動詞
標準
to become haggard
文例 · 用例
思いなしか、気のせいか、段々|窶れるようには見えるけんど、ついぞ膝も崩した事なし、整然として威勢がよくって、吾、はあ、ひとりでに天窓が下るだ、はてここいらは、田舎も田舎だ。
— 泉鏡花 『琵琶伝』 青空文庫
窶れりゃ窶れるほど、嬉しいような男振じゃが、大層|髭が伸びていた。
— 泉鏡花 『註文帳』 青空文庫
麻利耶観音、それでも体さへ窶れる程、思ひ悩んでゐるやうですから、―― 阿蘭陀の女、それはあの方の御勝手ではありませんか?
— 芥川龍之介 『長崎小品』 青空文庫
あの仏弟子が墨染の衣に守り窶れる多くの戒も、是の一戒に比べては、寧そ何でもない。
— 島崎藤村 『破戒』 青空文庫
彼女は汽車旅行をすると人一倍容色が窶れるたちであることを自分でも知っているので、何度か顔を直しに立ちたい衝動に駆られたが、でもこの場合、この男の前を通って洗面所へ行くことは勿論、そっとハンドバッグからコムパクトを取り出すことさえも、弱味を見せることになるのが厭であった。
— 下巻 『細雪』 青空文庫
「この三日というもの、やつれる一方で、今日一日生きられますかどうか。
— THE ADVENTURE OF THE DYING DETECTIVE 『瀕死の探偵』 青空文庫
元服して正道と名のっている厨子王は、身のやつれるほど歎いた。
— 森鴎外 『山椒大夫』 青空文庫
そして永久に溌剌とし、生き生きとし、げつそりとなりやつれるべからず。
— 大根か名優か 『中村梅玉論』 青空文庫
作例 · 標準
彼は最近仕事が忙しく、すっかりやつれてしまったようだ。
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病気でやつれてしまった母の姿を見て、胸が締め付けられた。
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失恋のショックで、彼女は見る見るうちにやつれていった。
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