青侍
あおざむらい
名詞
標準
文例 · 用例
殿にお目見得を願いとうて参じました」 取次ぎの青侍は卑しむような眼をして、この貧しげな乙女の姿をじろりと睨めた。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
青侍は我に返ったようにうなずいた。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
しばらく待たせて青侍は再び出て来て優しく言った。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
彼はこの美しい不思議な乙女のうしろ姿を夢のように見送っていたが、急に心づいて青侍を呼んだ。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
「あの乙女のあとをつけて、いずこの何者か見とどけてまいれ」 青侍を出してやって、師道は再び料紙を手に取って眺めた。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
彼もその判断に迷っていると、日の暮れる頃になって青侍が疲れたような顔をして戻って来た。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
春の日ももう暮れて、長い渡り廊をつたって女房どもや青侍たちが運んでゆく薄紅い灯の影が、木の間がくれに揺れながら通った。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
『太平記』の記者は、「日来武に誇り、本所を無する権門高家の武士共いつしか諸庭奉公人と成、或は軽軒香車の後に走り、或は青侍格勤の前に跪く。
— 菊池寛 『四条畷の戦』 青空文庫