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庭上

ていじょう
名詞
1
標準
文例 · 用例
すくなくとも家庭上の煩ひなどから、絶えず苛々して居た古い気分が一掃されて来た。
萩原朔太郎 僕の孤独癖について 青空文庫
すくなくとも家庭上の煩いなどから、絶えず苛々して居た古い気分が一掃されて来た。
萩原朔太郎 僕の孤独癖について 青空文庫
生活上や家庭上のことに於ても、僕のあらゆる複雜した過去の苦悶、暗く絶望的な運命を忍從したり、それについて戰つたりしたことを、君は全つきり考へてくれないのだ。
萩原朔太郎 室生犀星に與ふ 青空文庫
利休の少年時が果して彼のように美貌であったか判らないが、少くとも利休が与四郎時代秋の庭を掃き浄めたのち、あらためて一握りの紅葉をもって庭上に撒き散らしたという利休の趣味性の早熟を物語る逸話から聯想して来る与四郎は、彼のような美少年でなければならなかった。
岡本かの子 食魔 青空文庫
この人にある時私は眼前の若葉の美しさについての話をしたら、その人は、なるほど今は若葉時かと言ってはじめて気がついたように庭上を見渡した。
寺田寅彦 日本人の自然観 青空文庫
今こゝに最も瑣細にして最も淺近な一例を示さうならば、人ありて其の庭上に一の大なる林檎の樹を有するとすれば、其の林檎が年々に花さき、年々に實りて、甘美清快なる味を供することは、慥に其の人をして幸福を感ぜしむるに相違無い。
幸田露伴 努力論 青空文庫
庭上の松柏の類の生長發達に間歇があつて、俗にいふ『節』の有る育ち方をするのも此の理である。
幸田露伴 努力論 青空文庫
庭上の松柏の類の成長発達には間欠があって、俗にいう「節」のある育ち方をするのもこの理由である。
幸田露伴 努力論(現代訳) 青空文庫