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誤想

ごそう
名詞
1
標準
文例 · 用例
ヨブの苦闘は、要するにこの誤想より出でて新光明に触れんがための苦闘である、すなわちすべての真人の経過する苦闘である。
内村鑑三 ヨブ記講演 青空文庫
それは六章七章の彼の答において明なるが如く(一)友の頼むに足らぬことを悟り(二)神に対する誤想より離れ始めたのである。
内村鑑三 ヨブ記講演 青空文庫
ヨブを大罪人と見做し、彼の災禍を以て罪の当然の報と見る点において、ゾパルは他の二人と全く同一の誤想に陥っていたのである。
内村鑑三 ヨブ記講演 青空文庫
小人は、乱暴と、反抗とを以て、自由なりと誤想する。
流転の巻 大菩薩峠 青空文庫
ただ従来の歴史家は主として文献的史料に依頼していたがために、文献なき時代に遡ってこれを尋ぬるの方便を有せず、またその必然の結果として、いつ、どこに、誰がというように、年代と地名と人名とを明かにし得るものでなければ歴史ではないというようにまで、自然世人をして誤想せしむるに至ったのであった。
喜田貞吉 日本における史前時代の歴史研究について 青空文庫
思想上の民族主義を認容せざる故を以つて、民族心理學的乃至民族史的考察の權利と必要とをも亦認容せざる者と誤想するの愚なるは固より云ふまでもないことである。
阿部次郎 三太郎の日記 第三 青空文庫
歴史を徒らなる懐古の料としたり、過去を固定したものと誤想し、かかる固定した過去の姿を未来にも持続させようとするが如き妄想を懐いて、その支持を歴史に求めたりするものは、初から論外である。
津田左右吉 歴史の矛盾性 青空文庫