帰国後
きこくご
名詞
標準
文例 · 用例
帰国後西が創刊していた『アスキー』に記事を寄せはじめた古川は、本場の流れに直接触れようと、翌一九七八年、留学の名目で再度渡米する。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
亡命中帰国の話がととのいかかっても、昭公に従った臣下共が帰国後の己の運命を案じ公を引留めて帰らせない。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
衛侯亡命の砌、及ばず乍ら御援け申した所、帰国後一向に御挨拶が無い。
— 中島敦 『盈虚』 青空文庫
されど帰国後吾が心には妄想散乱し、天主、吾れを責むる誘惑の障礙を滅し給えりとも覚えず。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
帰国後の算哲博士は、日本の大学からも神経病学と薬理学とで二つの学位をうけたのだが、教授生活には入らず、黙々として隠遁的な独身生活を始めたものだ。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
ぼくは、あなたへの愛情をどうしても、帰国後まで、大切に、蔵っておかねばならぬと、おもった。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
『漢書』に、亀茲王が漢に朝し、帰国後衣望服度宮室を、漢の風に改めたが、本物通りに出来ず。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
『紀伊続風土記』九十に尾鷲郷の地士世古慶十郎高麗陣に新宮城主堀内に従って出征し、手負の虎を刺殺し秀吉に献じたが、噛まれた疵を煩い帰国後死んだとは気の毒千万な。
— 虎に関する史話と伝説民俗 『十二支考』 青空文庫