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掻き合わせる

かきあわせる
動詞
1
標準
文例 · 用例
灼けつくような豆太郎の視線を受けて、われにもなくどきりとした弥生が、ゆらりと草間に立って忙しく襟を掻き合わせると、こんどは豆太郎、その白い手首から袖口の奥へとへんな眼を走らせながら、これもたったは立ったものの、ようよう頭が弥生の帯へ届くくらいで……。
乾雲坤竜の巻 丹下左膳 青空文庫
ナポレオンは周章てて拡った寝衣の襟をかき合せると起き上った。
横光利一 ナポレオンと田虫 青空文庫
裾を慌ててかき合せるようにして紀久子へちょっとお辞儀をするような恰好で厠へ入っていった。
矢田津世子 青空文庫
恰度、真面目な職人が工場へ帰って来ると、いきなり道具を握って余念もなく仕事をはじめると同じように、彼女は機械的に髪の恰好をなおし、貧しい着物の襟をかき合せると、以前にし慣れた調子で街を歩きはじめた。
モーリス・ルヴェル Maurice Level 碧眼 青空文庫
女は、襟をかき合せるやうにして、再び門口に現はれた。
岸田國士 北支物情 青空文庫
私は思はずそのとき襟をかき合せるやうにして、襦袢のそでをなるべく外部から見えないやうにした。
室生犀星 蒼白き巣窟 青空文庫
今となつては何分遲い」 清左衞門は寛げた肌をかき合せると、屏風を引き寄せて、腹切り道具を隱し、火桶の側に二人をさし招いて話し出しました。
傀儡名臣 錢形平次捕物控 青空文庫
薄暗い四畳半にいるのを私と思い込んで、障子の外から一と思いに突いたとしたら――」 お秀はそう言って襟をかき合せるのでした。
青い帯 銭形平次捕物控 青空文庫
掻き合わせる(かきあわせる) — 幻辞.com