刺
し
名詞頻度ランク #22181 · 青空 972 例
標準
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文例 · 用例
その志明かなれば冬の夜を、われは嘆かず、人々の憔燥のみの悲しみや憧れに引廻される女等の鼻唄を、我が瑣細なる罰と感じそが、わが皮膚を刺すにまかす。
— 中原中也 『寒い夜の自我像』 青空文庫
その会合の終り頃になつて、私は名刺を出しただけであつた。
— 中原中也 『思ひ出す牧野信一』 青空文庫
名刺を読むと、しきりにまたガツテンガツテンをしながら私の顔をみて、それからタモトに入れたのであつた。
— 中原中也 『思ひ出す牧野信一』 青空文庫
いとも近代的な鬱憂の調子、即ち一種の夢みるやうな調子を備へ、この調子がその胸を刺すやうな悲痛の表現に魅力を添へてゐるのであつた。
— 中原中也 『デボルド―※ルモオル』 青空文庫
私は前夜の飲過ごしでぐつたりして、少し卓子の割合には高過ぎる椅子に腰掛けて、煙草を喫つたり本を読みかけてみたり、と、急に思ひ出して此の日頃方々で受取つた名刺の整理をしたり、――要するに何の野心もなく、その日第一回の食事を済ましたばかりのところであつた。
— ――不真面目なわが心…… 『その一週間』 青空文庫
もつと甚だしくは、談話の後で舌を出す皮肉な惡漢――意地の惡い諷刺家――とさへ想像した。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
彼はその遺書の中で、自ら神にならうと企畫した哲人を諷刺してゐる。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
皮肉や諷刺じゃないわけだ。
— 太宰治 『多頭蛇哲学』 青空文庫
作例 · 標準
門番に刺を差し出し、主君への面会を取り次いでもらうよう頼んだ。
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古風な書体で名前が記された刺を受け取り、相手の素性を察した。
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かつての名刺にあたる「刺」は、木や竹の札で作られることもあった。
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