里心
さとごころ
名詞
標準
homesickness
文例 · 用例
世の中が、何かしら微妙に変って来たせいか、または、彼のからだが、日頃の不節制のために最近めっきり痩せ細って来たせいか、いや、いや、単に「とし」のせいか、色即是空、酒もつまらぬ、小さい家を一軒買い、田舎から女房子供を呼び寄せて、……という里心に似たものが、ふいと胸をかすめて通る事が多くなった。
— 太宰治 『グッド・バイ』 青空文庫
里心が着くかして、寂しく二人ばかり立った客が、あとしざりになって……やがて、はらはらと急いで散った。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
「お関所でござりやしょう、里心というんじゃねえんだが、妙てこに昔懐しくなりやしてね。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
一つは村里に近いたと思ふまゝに、里心がついて、急に人懷かしさに堪へないのと、一つは、水のために前途を絶たれて、渡るに橋のない憂慮はしさとである。
— 泉鏡太郎 『みつ柏』 青空文庫
)学円 (庇う状に手を挙げて、また涙ぐみ)御道理じゃ、が、大丈夫、夢にも、そんな事が、貴女、(と云って晃に向きかえ)私に逢うて、里心が出て、君がこれなり帰るまいか、という御心配じゃ。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
……里心が出て堪えられん。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
「世の中にゃ、こんな炭火があると思うと、里心が付いてなお寒い。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
里心のついた振られ客のような腰附で、中庭越に下座敷をきょろきょろと※したが、どこへ何んと見当附けたか、案内も待たず、元の二階へも戻らないで、とある一室へのっそりと入って、襖際へ、どさりとまた胡坐になる。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
作例 · 標準
長期の出張で、急に里心がついて寂しくなった。
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彼は留学中、何度も里心を感じていたそうだ。
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里心がつく前に、実家に電話してみよう。
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