言い逃がれ
いいのがれ
名詞
標準
文例 · 用例
「緑川夫人、君がいかに言い逃がれようとしても、ここに生きた証人がいる。
— 江戸川乱歩 『黒蜥蜴』 青空文庫
「蘭家の御薬勧めまゐらすべきよし(中略)伊勢殿へ勧め給ひしかど、とやかくといひのがれ給ひて、遂にうけひき給はざりけり。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
たとひ言葉を巧にして、いひのがれんと計るとも、われ曹いかで欺かれんや。
— 巌谷小波 『こがね丸』 青空文庫
お糸の態度は明かに金次郎を庇つてゐるに違ひありませんが、かう巧にいひのがれられると、まさか若い娘を縛り上げるわけには行きません。
— お此お糸 『錢形平次捕物控』 青空文庫
」「それは怠け者の言ひのがれよ。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
併し私がこうかきましてもあなたはそれが卑怯な言ひのがれか浅薄な弁解としかお思ひにならないでせう。
— 伊藤野枝 『編輯室より(一九一四年一月号)』 青空文庫
尤もお勝手には二人の仲を百も承知の下女のお仲が、ガタピシと晩のお仕舞をしてゐるのですから、隱居が歸つて來たところで、言ひのがれの口實はいくらでもあつたことでせう。
— 井戸の茶碗 『錢形平次捕物控』 青空文庫
聟入の晩、花嫁を自分の手で殺すとは何としたことだ、――言ひのがれは無用だぞ。
— ガラツ八祝言 『錢形平次捕物控』 青空文庫