猩紅熱
しょうこうねつ
名詞
標準
scarlet fever
文例 · 用例
灰色の亜鉛の屋根に、青銅の擬宝珠の錆に、また寒き万象の愁のうへに、爛れ弾く猩紅熱の火の調、狂気の色と冷めがたの疲労に、今はひた嘆く、悔と、悩と、戦慄と。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
特にフランスへ帰ろうとしていたセバストーポリの宿で、ジイドは、彼の親愛な若い友人ウージェヌ・ダビを、猩紅熱で失った。
— 宮本百合子 『ジイドとそのソヴェト旅行記』 青空文庫
三つの子供が、猩紅熱、チブス、ハイエンとやってもちこたえたというにはおどろいた。
— 一九四四年(昭和十九年) 『日記』 青空文庫
そのあとに悴が猩紅熱で、まあ日夜つきッきりでした。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
亡母の一周忌も半月繰上げて、ホンの型だけ済ませ、ガラクタな手荷物などを纏めたが、出発の前日になって上の男の子が猩紅熱に罹ってしまった。
— 徳永直 『冬枯れ』 青空文庫
例えば、はしか、猩紅熱、皮膚発疹を伴う潰瘍性咽頭痛、はすべて同じ源泉から出たものであり、これらの形に変化があるのはこれらの新しい組み合わせの性質による、と想像するのは困難だろうか?
— AN INQUIRY INTO THE CAUSES AND EFFECTS OF THE VARIOLAE VACCINAE, A DISEASE DISCOVERED IN SOME OF THE WESTERN COUNTIES OF ENGLAND, PARTICULARLY GLOUCESTERSHIRE, AND KNOWN BY THE NAME OF THE COW POX. 『イングランドの西部の諸州とくにグルスターシャーで見つかった病気で、牛痘の名で知られているウシ天然痘の原因および効果についての研究』 青空文庫
そして天然痘、麻疹、猩紅熱を取り扱うときには稀にしか述べられないが、種々の連続性発熱を説明するときには問題にされ続ける(24)。
— ON THE MODE OF COMMUNICATION OF CHOLERA (1854) 『コレラの伝染様式について』 青空文庫
一と眼で癆症と見える蒼黒い皮膚や、頬のあたりの猩紅熱から來るらしい紅潮、皺枯れて彈力を失つた聲などは、寢てゐる中風病みの父榮左衞門よりも哀れな存在です。
— 槍と焔 『錢形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
娘の体に赤い発疹が出ていたので病院へ行くと、猩紅熱だと診断された。
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かつて猩紅熱は恐ろしい伝染病だったが、今は抗生物質で治療可能だ。
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小学校で猩紅熱が流行し、学級閉鎖の措置が取られた。
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