舞人
まいびと異読 まいうど・まいにん
名詞
標準
dancer (esp. a bugaku dancer)
文例 · 用例
同じ衣装をつけた舞人が四人出て、同じような舞をまうのであるが、これもちょうど管弦楽と全く同じようにやはり一種の雰囲気を醸出する「運動の音楽」であるように思われた。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
二番目の「地久」というのは、やはり四人で舞うのだが、この舞の舞人の着けている仮面の顔がよほど妙なものである。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
それは畢竟運動の速度、従ってエネルギーの差から起るものかもしれないが、そればかりでなく、この舞人の挙動自身に何かしらある感情の逼迫を暗示するものがあるのかもしれない。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
牡蠣船だの、支那料理屋の二階だの、海岸の空別荘だの、煙草屋の裏座敷だの……その中でも特に舌を捲いたのは、まだ明るいうちに或る大きな私立病院の玄関から、見舞人のような態度で上り込んで、奥の方に空いていた特等病室の藁蒲団の上に落ち付いた時であった。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
その舞を演ずるに舞人しばしば食指で自分を指さす定めだが、ノンテオクはナライの色に迷うて身を忘れ、舞を始めて自ら指さすや否や、やにわに死んだが、その霊地に堕ちて夜叉となり、それから転生してランカ島の十頭鬼王となった(大正九年のこと別項「猴の話」)。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
これ本より大極殿の楽なり、この曲を舞う時、舞人甲に鼠の形をつけ、上の装束も色糸で幾つも鼠を縫い付くるとある。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
この曲を舞う時、舞人甲に鼠の形を付け、上の装束も鳶色の紗に色糸で鼠を幾つもあまた縫い付くるなり(『奥羽観跡聞老志』九。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
猶だ工事中の新築の角を折れて、仮に新築の一部に設けた受附へ行くと、狭い入口が見舞人で一杯になっていた。
— 内田魯庵 『灰燼十万巻(丸善炎上の記)』 青空文庫
作例 · 標準
雅楽の演奏に合わせて、装束をまとった舞人が力強く、かつ繊細に舞う。
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春日大社の祭礼で、若手の舞人が伝統的な舞を奉納した。
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舞人たちが身につけている面や衣装は、代々大切に受け継がれてきたものだ。
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