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鬼歯

おにば
名詞
1
標準
protruding tooth (like a fang)
文例 · 用例
答 私としては布類の方は全然知らず、骨については貞子が平素笑った時に鬼歯が両方一個宛目立って見えました。
甲賀三郎 支倉事件 青空文庫
見せられた歯に鬼歯が一本ずつ出て居ますから同人の死体と思いました。
甲賀三郎 支倉事件 青空文庫
特に上顎門上歯が幾分前に出て居りしや否や、下顎犬歯は普通人に比して長きや否や、犬歯の俗称鬼歯と称するものなりや否や。
甲賀三郎 支倉事件 青空文庫
一、本頭蓋骨の下顋犬歯は鬼歯と称し得ず。
甲賀三郎 支倉事件 青空文庫
当直だけのこっているガランとした高等係室の奥の入口のところに膝を組んでかけ、煙草をふかしていたが、自分が緒のゆるいアンペラ草履をはいて入って行くなり、「――どウしたね」 尖った鬼歯を現してにやにやしながら顔を見た。
宮本百合子 刻々 青空文庫
片々の目を瞑って、鬼歯を一本お見せなされば好いのです。
FAUST. EINE TRAGODIE ファウスト 青空文庫
廊下づたひの石手洗の水の捌け口に、受け石三つくらゐ盥形の砂利穴になつてゐるところに、鬼歯朶の葉が二枚、重い朝露をふくんで垂れてゐたのに感心した。
室生犀星 故郷を辞す 青空文庫
――わたくしのは八重歯ではなくって、鬼歯みたようなんですもの、恥ずかしいわ。
山本周五郎 葦は見ていた 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避

鬼歯(おにば) 牙のように生えた歯。→八重歯 通常より多く生えた歯。→過剰歯 出生時に既に生えている歯。→先天歯 籾を落とすのに使われる農具の一種。→鬼歯 (農具) 鋸の最先端に位置する鋸歯。鬼を引き裂くように強い歯という意味に由来するともいう。

出典: 鬼歯 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0