帰院
きいん
名詞
標準
文例 · 用例
そこで漸源更に帰院の途中再び道吾に問い、答えずんば打たんと迫った。
— 田辺元 『メメント モリ』 青空文庫
議長楠本正隆が六月二日に召されて参内し、やがて帰院して上奏を御採用あらせられずとことの次第を報告していると、その卓上に解散の詔勅が伝達された。
— 大鹿卓 『渡良瀬川』 青空文庫
おお、あのお方なら、今し方、戻られた」「ははあ、では、もうご帰院にござりますか」「たった今、お館の牛車に召されて」「お供は」「郎党が、二、三名|従いて行ったはずだが、折悪く、火災があってのう、充分なお送りもできず、申しわけのないことじゃった。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫
おのおのは帰院して、範宴|遁世のよしを叡山へ伝えあげてもらいたい。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫
看護人の話では、銭湯に行くと言いながら、いつもよごれたまま帰院するので、怪しいとは思っていたのだそうです。
— 梅崎春生 『凡人凡語』 青空文庫