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股座

またぐら
名詞
1
標準
文例 · 用例
待てば海路の日和、そのうちには小生の方へも、お鉢が回ってくるに違いないと、下の狐はしばしがほど、辛抱に辛抱を重ねて、上の狐が青年共の隙を狙って、一切れの餅を股座へ抛り込むのを待っていた。
佐藤垢石 わが童心 青空文庫
下の狐は、憤慨してむかっ腹を立てた途端にわれを忘れ、先刻の自制心を失い、裳の間から素早く手を出して上の狐の持っている餅を奪って、股座の奥の横に割れた己の口へ、ねぢ込んだ。
佐藤垢石 わが童心 青空文庫
棄て置けば狐狸の棲処、さもないまでも乞食の宿、焚火の火|沙汰も不用心、給金出しても人は住まず、持余しものになるのを見済まし、立腐れの柱を根こぎに、瓦屋根を踏倒して、股倉へ掻込む算段、図星図星。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫
」 一人、膝頭と向う脛、露出した間に堆い、蜜柑の皮やら実まじりに、股倉へ押込みながら、苦い顔色。
泉鏡花 わか紫 青空文庫
白い眼は久留米絣の上からこの蟇口を覘ったまま、木綿の兵児帯を乗り越してやっと股倉へ出た。
夏目漱石 坑夫 青空文庫
股倉から下にあるものは空脛ばかりだ。
夏目漱石 坑夫 青空文庫
敷居の上へ足を乗せて、こっちを向いて立った股倉から、ランプの灯だけが細長く出て来る。
夏目漱石 坑夫 青空文庫
天の橋立を股倉から覗いて見るとまた格別な趣が出る。
夏目漱石 吾輩は猫である 青空文庫