紛論
紛論
名詞
標準
文例 · 用例
紛論は排されて、最初の方針が、ふたたび明示されたわけである。
— 吉川英治 『源頼朝』 青空文庫
その去就に、家中を挙げて紛論のかわされた席で、父の藤孝がこういって、就く所を直指したことがある。
— 第九分冊 『新書太閤記』 青空文庫
そのとき、この紛論に、あいそをつかして、慨然と、席を突っ立った一将がある。
— 第十分冊 『新書太閤記』 青空文庫
各※気儘の紛論は、主君のお在さぬが為に、はやあのざまと他藩に嗤われもしよう。
— 吉川英治 『新編忠臣蔵』 青空文庫
将軍家の一言が、すべての紛論に、最後の断を与えた。
— 吉川英治 『新編忠臣蔵』 青空文庫
評定は紛論におちいり、耿武の力説を正しとして、席を蹴って去る者三十人に及んだ。
— 群星の巻 『三国志』 青空文庫
疾く無益な紛論をやめて、即刻、ご出兵の命こそ、臣ら一同の待つものでございます」と、郭図のことばは、その内容は浅いが、音吐朗々、態度が堂々としているので、一時、紛々の衆議を、声なくしてしまった。
— 臣道の巻 『三国志』 青空文庫
長男のを立てようとしたが、長子を廃するのは国乱の始めなりと、俄然、紛論が起って、沙汰止みとされ、やむなく礼にしたがって、次男を除こうとしたところ、蔡夫人、蔡瑁などの勢力が隠然とものをいって、背後から彼を苦しめ惑わすのであった。
— 孔明の巻 『三国志』 青空文庫