訝
訝
名詞
標準
文例 · 用例
生活人は屡々芸術家の此の天使状態を、何かと訝かる。
— 中原中也 『芸術論覚え書』 青空文庫
訝かつても自分に殆んどない要素である故遂に推察出来ず、疑心悪鬼を生じ、芸術家を憎むに到る。
— 中原中也 『芸術論覚え書』 青空文庫
けれども彼の「本校」といふ言葉の中には、「私立」といふことを非常に特殊扱ひしてゐる響があつたために、ズツト此の学校に勉めて来てゐる教師達には、一種異様に聞えたのである、訓辞はたゞ訝しさを与へたばかりであつた。
— 中原中也 『校長』 青空文庫
そして最初から聞いた者がやはり自分と同じ訝しさを抱いたことを知つた時、彼等は妥協の笑ひに顔を見合せた。
— 中原中也 『校長』 青空文庫
然し、やがてAの怪訝な顔を見て、では此の話をやめようといふことにする。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
スタンドにゐるお内儀さんは、時々怪訝さうな眼付をその方にやつてゐる。
— 中原中也 『夏の夜の話』 青空文庫
男も亦女の顔を可なり訝かる様に眺める) (間。
— 中原中也 『夢』 青空文庫
」 彼等は、入口に立っている陳と山崎に気づくと、ふと口を噤んで、訝かしげに、二人を見すえた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫