あなや
あなや
感動詞
標準
whoa
文例 · 用例
あなやの間ではあるが、消えてはまた生まれ、あちらと思えばこちら、連続と隠顕と、ひととき眼を忙失させるけれども、なお眼を放たないなら、眺め入るものに有限の意識を泡にして、何か永遠に通じさすところがある。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
あなや否とよ立てきみと、 博士が云へばたちまちに、けりはねあがり山つ祇、 をみなをとりて消えうせぬ。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
雲のわだつみ洞なして、 青野うるうる川湧けば、あなや春日のおん帯と、 もろびと立ちてをろがみぬ。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫
七面鳥はさまよひて、 ゴブルゴブルとあげつらひ、小き看護は窓に来て、 あなやなにぞといぶかりぬ。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫
その時小犬ほどな鼠色の小坊主が、ちょこちょことやって来て、あなやと思うと、崖から横に宙をひょいと、背後から婦人の背中へぴったり。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
あなやと思うと更に、もとの顔も、胸も、乳も、手足も全き姿となって、浮いつ沈みつ、ぱッと刻まれ、あッと見る間にまたあらわれる。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
したしたとながれにじむをあなやと両の拳もてしかとおさえたれど、留まらで、とうとうと音するばかりぞ淋漓としてながれつたえる、血汐のくれない衣をそめつ。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
あなやと振返ればわが家の後見せる奈四郎といえる力|逞ましき叔父の、凄まじき気色して、「つままれめ、どこをほッつく。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
作例 · 標準
「あなや、敵襲か!」と、不意を突かれた兵士が叫んだ。
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「あなや、大事な書物を雨に濡らしてしまった!」と、彼は天を仰いだ。
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古文書を読み解き、「あなや、この謎は斯くの如きか!」と、学者は膝を打った。
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茂みから突如現れた獣に、「あなや!」と、旅人は後ずさりした。
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