襤褸
らんる
名詞
標準
tattered clothes
文例 · 用例
その人の多様な過去の生活を現わすかのような継ぎはぎの襤褸は枯木のような臂を包みかねている。
— 寺田寅彦 『凩』 青空文庫
吉例だとあって朝鮮の鶴と称するものの吸物を出す家があったが、それが妙に天井の煤のような臭気のある襤褸切れのような、どうにも咽喉に這入りかねるものであった。
— 寺田寅彦 『新年雑俎』 青空文庫
色まだらな襤褸をまとつた子たちが馳せよつてくる。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『旗手クリストフ・リルケ抄』 青空文庫
)さうして襤褸をまとつたやうな光線が地上を掘りかへし、搖すぶり、樹々の背後に、まるで眠れない夜のやうな、褪めた緑色に、其處此處に草原を浮かびあがらせてゐます。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『トレドの風景』 青空文庫
使い慣れた古道具や、襤褸や、貯えてあった薪などを、親戚や近所の者達に思い切りよくやってしまった。
— 黒島傳治 『老夫婦』 青空文庫
纒いしは袷一枚、裾は短かく襤褸下がり濡れしままわずかに脛を隠せり。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
太宰府訪でし人帰りきての話に、かの女乞食に肖たるが襤褸着し、力士に伴いて鳥居のわきに袖乞いするを見しという。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
着物は完全な襤褸でそれに荒繩の帯を締めていたような気がする。
— 寺田寅彦 『物売りの声』 青空文庫
作例 · 標準
寒空の下、道端でうずくまる老人は、あちこち穴の開いた襤褸を身にまとって小刻みに震えていた。
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何年も着古してすっかり襤褸になったTシャツだが、どうしても愛着があって捨てる気になれない。
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舞台の衣装係は、貧しい農民の役のために、わざと新品の布を汚して襤褸のように見せる加工を施した。
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