掘り子
ほりこ
名詞
標準
文例 · 用例
どこの餌屋にも掘り子という職人がいて、ずいぶん遠くまでボッタを取りに行く。
— 三遊亭金馬 『江戸前の釣り』 青空文庫
台風のためであるとか、工場悪水のためであるとか、羽田で掘り子が工場へ苦情を申し込んだ。
— 三遊亭金馬 『江戸前の釣り』 青空文庫
ハゼ釣り乗り合いの舟代が三百円、餌代が三百円という法外な値あがりで、その代わり腕のよい女の掘り子は、一日千五百円ぐらいのかせぎをした。
— 三遊亭金馬 『江戸前の釣り』 青空文庫
それが掘子に、シチュウに、山市に、坑夫と、こう四つに分れてるんでさあ。
— 夏目漱石 『坑夫』 青空文庫
掘子ってえな、一人前の坑夫に使えねえ奴がなるんで、まあ坑夫の下働ですね。
— 夏目漱石 『坑夫』 青空文庫
それで坑夫となると請負仕事だから、間が好いと日に一円にも二円にも当る事もあるが、掘子は日当で年が年中三十五銭で辛抱しなければならない。
— 夏目漱石 『坑夫』 青空文庫
もし坑夫にいけなかったら、掘子にでもなる気はありますかね」 実のところはなりますと勢いよく出る元気はなかったが、ここまで来れば、今更どうしたって否だと断られた義理のもんじゃない。
— 夏目漱石 『坑夫』 青空文庫
こっちへ御上り」 この逐一を聞いていた自分はたとい、掘子だろうが、山市だろうが一生懸命に働かなくっちゃあ、原さんに対して済まない仕儀になって来た。
— 夏目漱石 『坑夫』 青空文庫