一子相伝
いっしそうでん
名詞
標準
transmission of the secrets of an art, craft, trade or learning from father to only one child
文例 · 用例
ひと吹きで大の男をのめらした手並みから察するに、おそらく下手人は今いった三人のうちのどやつかから一子相伝の奥義皆伝でもうけた娘か妹か、いずれにしても身寄りの者にちげえねえんだ。
— 七七の橙 『右門捕物帖』 青空文庫
ところで、剣道の流派というものも、能楽も昔は一子相伝的で、特に刀鍛冶など、急所である湯加減を見ようと手など入れればその手を斬り落される程のものであったと云われている。
— 宮本百合子 『文学上の復古的提唱に対して』 青空文庫
初め独美は曼公の遺法を尊重する余に、これを一子相伝に止め、他人に授くることを拒んだ。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
「これでも一子相伝ですが、貴郎にですから伝授しましょう。
— 江見水蔭 『死剣と生縄』 青空文庫
即ち私のガラス絵描法というのは決して一子相伝法の秘法ではありません。
— 小出楢重 『楢重雑筆』 青空文庫
なお、私の家は、先祖代々|一子相伝である花柳病専門薬を製造していた。
— 小出楢重 『めでたき風景』 青空文庫
斉彬公の究理している電気術の如き、その理論を口にし、文にして、如何なる凡夫と雖も、これに通じ得、学習することができるらしいが、わしらは、それを一子相伝、家門不出の秘伝として伝えてきた。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
徳川時代までは薬や剣術等にこの秘伝、或は一子相伝などが多かつたことは皆さんが御存知の通りであります。
— 石川三四郎 『農民自治の理論と実際』 青空文庫
作例 · 標準
その老舗旅館には、一子相伝で守り抜かれてきた門外不出の出汁の取り方があるという。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「この技は一子相伝だ。お前が受け継がないなら、この流派はここで途絶える」
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
古武術の奥義を一子相伝で授かった彼は、その責任の重さに身が引き締まる思いだった。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview