古扇
ふるおうぎ
名詞
標準
old fan
文例 · 用例
ドテラ姿で、古扇子で七輪を煽いでいる、ロイド眼鏡のオヤジの恰好は随分珍妙なものに違いない。
— 種田山頭火 『私の生活』 青空文庫
」 幸堂氏は無駄口を叩き/\古扇子の骨の間に鰯の骨を挿んで、さつと扱くと魚は器用に三枚に下された。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
「もう踊りのお師匠さんのところへいっておいで」「はい」「そして、お師匠さんに夕方お閑になったらお遊びにおいでと言うのですよ、分ったかい」「はい」二人は小ざっぱりした振袖の単衣に、帯も紅縮緬に黒繻子の打合せの美しいのを締めて、稽古扇で拍子をとりながら、「おっかさん行ってまいります」と出て行った。
— 地に潜むもの 『地上』 青空文庫
瓦版をひと重ね左の手に、古扇子を右手に持っていた。
— 山本周五郎 『へちまの木』 青空文庫
作例 · 標準
実家の古い蔵を整理していたら、縁の金箔が剥げかけた古扇がいくつか埃を被って見つかった。
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かつての茶席で優雅に使われたのであろうその古扇には、端正な山水の墨絵が描かれている。
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祖母は自分の若い頃の思い出が詰まった古扇を、今でも大切に桐の箱にしまって保管している。
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