王民
おうみん
名詞
標準
文例 · 用例
古代ほど王民相近い様に見えて、而もかうした点では制約があつたのである。
— 折口信夫 『「とこよ」と「まれびと」と』 青空文庫
偏に古風を守り、更に新儀なし」とあるは、当時の実情を述べたるものなれば、必ずしも古代の証となすには足らざるものなれども、『江次第抄』が俘囚を解して、「俘囚はもと是れ王民、而して夷の為に略せられて遂に賤隷となる。
— 喜田貞吉 『武士を夷ということの考』 青空文庫
その夷俘が蝦夷なるべきことにつきては古来異議なけれども、「俘囚はもと是れ王民なり」との『江次第抄』の記事は、しばしば俘囚をもって内地人の夷のために略せられたりしものの後なりとするの説を生じ、この論すこぶる世に喧伝せられたれば、余輩はこの点につきて、特に力説するところありき。
— 喜田貞吉 『武士を夷ということの考』 青空文庫
着眠奇警にして、在来の俘囚はもと是れ王民にして夷のために略せられたりというものと出発点を異にし、また一説とすべし。
— 喜田貞吉 『武士を夷ということの考』 青空文庫
尊意曰、卒土は皆王民なり、我もし 皇の詔をうけ玉はらば避るに所なし。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫