かのように
かのように
表現接続詞
標準
as if
文例 · 用例
まるで、私が自身で、そんな憂き目に逢ったかのように、私は、ひとりで苦しんでおりました。
— 太宰治 『葉桜と魔笛』 青空文庫
けれども私は、そのころすべてにだらしなくなっていて、ほとんど私の身にくっついてしまったかのようにも思われていたその賢明な、怪我の少い身構えの法をさえ持ち堪えることができず、謂わば手放しで、節度のない恋をした。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
そうした茫漠たる冬田の中に一羽くらい鴫が居るのを見付け出すということは到底|素人には出来ない芸当であったが、さすが専門家の要太の眼には、不思議なフィルター・スクリーンでもあるかのように、実に敏感に迅速にそれを発見するのである。
— 寺田寅彦 『鴫突き』 青空文庫
子規は世の中をうまく渡って行く芸術家や学者に対する反感を抱くと同時に、また自分に親しい芸術家や学者が世の中をうまく渡る事が出来なくて不遇に苦しんでいるのを歯痒く思っていたかのように私には感ぜられる。
— 寺田寅彦 『子規の追憶』 青空文庫
何処の深山から出て何処の幽谷に消え去るとも知れぬこの破壊の神は、あたかもその主宰者たる「時」の仕事をもどかしがっているかのように、あらゆるものを乾枯させ粉砕せんとあせっている。
— 寺田寅彦 『凩』 青空文庫
そうして、未だ、深秘の故郷にいるかのように、足踏して跳り狂っている。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
西の方には木曾御嶽が、緩斜の裾を引いて、腰以下を雲の波で洗わせている、乗鞍岳は、純藍色に冴えかえり、その白銀の筋は、たった今落ちたばかりの、新雪ででもあるかのように、釉薬をかけた色をして、鮮やかに光っている。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
だが遂にアブばかりでなかった、石楠花の甘ずっぱい香気は私を包み、アブを包み、森に漂って、樹々の心髄までしみ透るかのように、私までがアブの眷属になったかのように。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は何も見えていないかのように、ただ前を見て歩き続けた。
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その絵画は、今にも動き出すかのように生き生きと描かれていた。
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彼はすべてを知っているかのように、冷静に事態を説明した。
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まるで別世界に来たかのように、辺り一面に雪景色が広がっていた。
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