綴文
てつぶん
名詞
標準
文例 · 用例
A新聞社の電気告知の綴文字が事件をたえまなく運搬した。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
これは書と称すべきものではないが、前に挙げた『護痘要法』と倶に、江戸時代に刊行せられた二、三葉の綴文である。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
だから音綴文字といえども、必ずしも音声の表示に徹底しているというわけではない。
— 和辻哲郎 『孔子』 青空文庫
が、それはフェニキアの音綴文字に駆逐せられて死滅してしまった。
— 和辻哲郎 『孔子』 青空文庫
そうしてひとたびかかる文字が成立するとともに、それは音綴文字とはなはだしく異なった効用を発揮し始める。
— 和辻哲郎 『孔子』 青空文庫
フェニキアの音綴文字を襲用した諸文化国がフェニキア文化の圏内に統一せられていると言えないように、漢字を襲用した我が国の文化もシナの文化圏に統一せられているのではない。
— 和辻哲郎 『孔子』 青空文庫
こくめいに文字をつめた書類や綴文がいっぱい。
— 吉川英治 『江戸三国志』 青空文庫
率八の話を綜合してみると、それは尾州家の若殿徳川万太郎が秘持していた「御刑罪ばてれん口書」の綴文に相違ない。
— 吉川英治 『江戸三国志』 青空文庫